今回は国内・海外のHomeTech x IoTの活用事例を紹介致します。

「出来ない事が当たり前」だったものを「当たり前に出来る」に劇的に変えてくれるHomeTech分野のIoT活用は、効率化に留まらず、ユーザーにさらなる活用の気付きを与えてくれます。

また、ユーザーが宅内のIoT活用で節約出来る時間は日々蓄積していきます。忙しい現代人にとってIoT活用は大きな転換点になる予感がします。

auの雨天時に青く光るIoT傘立て「Umbrella stand」と収集日を知らせるゴミ箱「Dust bin」

auの雨天時に青く光るIoT傘立て「Umbrella stand」と収集日を知らせるゴミ箱「Dust bin」

auのIoT傘立て「Umbrella stand」は、LEDとビーコンを内蔵しており、スマートフォンとBluetooth連携する傘立てです。

スマートフォンアプリ「Mono Manager」がリリースされており、アプリをインストールしたスマートフォンを持って「Umbrella stand」に近付くと、「Umbrella stand」が、晴れの日はオレンジに、降雨の可能性の高い日は青に、アプリで設定した地域の当日の降水確率に応じて、LEDライトが異なる色に光り、傘を持っていくべきか教えてくれます。

「Umbrella stand」は単三型電池4本で動作します。サイズは158×158×209mm、重さは約2.0kgとなっています。「Umbrella stand」は8本の傘を収納可能です。本体カラーは、シックなホワイトとグレーの2色が用意されています。

ゴミ収集日を教えてくれるIoTゴミ箱「Dust bin」

IoTゴミ箱「Dust bin」は上述の「Umbrella stand」を活用出来るアプリ「Mono Manager」と連携します。アプリで設定した可燃ゴミや不燃ゴミなどの収集日にスマートフォンを持って「Dust bin」に近付くと、「Dust bin」底部のLEDライトが光って収集日をスマートに教えてくれます。

「Dust bin」も単三電池4本で動作します。本体の大きさは254×254×303mm、重さは約1.0kgです。容量は11リットルと比較的大きめなのでキッチン・リビングなど置く場所を選びません。こちらも本体カラーはシックなホワイトとグレーの2色が用意されています。


スマートサーモスタットなどのIoTコネクテッド製品が企業を変革する方法

様々な分野における製品のインテリジェントな接続デバイスへの進化は、今後更に多くのシステムに組み込まれるようになり、企業と競争を新たな形に劇的に変化させます。

スマートサーモスタットは、増え続けている家庭内の様々なIoTデバイスを制御します。使用データはメーカーに送信され、メーカーはデータを元に機器の動作をより最適化します。

Googleのスマートサーモスタット「Nest」

サーモスタットは一般には温度調節器ですが、スマートサーモスタット「Nest」は室内の温度調節をおこなう機能が主となります。温度センサーを内蔵しており室内の温度を常に監視し、快適な室温を保つようにエアコンなどと連動します。

通常、室内の空調・温度調節は手動でエアコン等の温度設定によってのみ行われている場合が多く、一定の温度設定にしていても輻射熱や室内の人数により、人が体感する温度は変化します。

スマートサーモスタットは室温を監視するだけではなく、独自の人工知能により、室内に人がいる時間帯を学習し、時間帯によって室温を何度にすればよいのか判断出来るようになります。

当然、室温を快適・最適に保つという事は、例えば冷房が強すぎるなどの電力の無駄遣いが生まれる機会を減らすことへと繋がります。ユーザーは節約に対して多くの時間・意識のリソースを割くことなく電気代を減らすことが可能となります。

また、スマートフォンアプリを活用することで、外出先からスマートサーモスタットへアクセスし、任意の制御が可能になるなど、家の中の快適な環境をリモートでコントロールするなど、新しいエクスペリエンスを得ることが出来ます。

スマートサーモスタットの機能は人の快適な環境への貢献だけに留まりません。温度が異常に上昇している時に火災の可能性を判断し、消火の機能を持つサードパーティのデバイスと連動し、未然に火事を防ぐなど、宅内のセキュリティにも貢献するなど、スタンドアローンではなく総合的な室内空間の要の機能となる可能性を秘めています。

フィリップスのスマートLED照明「Philips Hue」

フィリップスのスマートLED照明は、スマートフォンやハブ・Amazon AlexaなどのAIスピーカーで操作可能な、拡張性が高く、最大1600万色のフルカラー照明機能を有しています。

スマート照明というと、宅内におけるIoT機器の代表格とも言えます。「Philips Hue」はスマート照明としての機能を多く有した製品で、様々なシーンに合わせた多彩な色調のプリセットから選ぶなどの細かな設定が可能です。

「Philips Hue」は、リラックスタイムの読書や子供たちが寝る前の本を読んであげる時間をこれまでよりもより素敵に、そして没入感を高めてくれます。これまでの一般的な宅内の照明では、落ち着いた読書時間に最適な色合いと明るさを得ることは出来ません。

「Philips Hue」は、物語に合わせて色を変化させるなど、読み手のインスピレーションを活かし読書体験をより素敵なものにします。

勿論、友人を招いての楽しい食事の時間にも「Philips Hue」は、最高の環境を用意してくれます。ユーザーは温かみがあり会話が楽しく出来る絶妙な色合い・明るさを自分の好みやその場の雰囲気に合わせて得る事ができます。

スマートフォンアプリやAIスピーカーを使用すれば、設定した時間に自動で消灯してくれます。勿論、話しかけるだけで任意に設定出来るようになり、利便性・満足度は更に高まります。

[PR]ビシネスニュースアプリ「INFOHUB」をダウンロードしよう

[シャープ] 空気環境をクラウドAIで管理するCOCORO AIR

シャープのCOCORO AIRは、エアコンや空気清浄機をインターネットでクラウドの人工知能へ接続し、快適な空気環境を提供してくれるクラウドサービスです。対応のスマート家電製品をWi-Fiで接続すればすぐに利用する事が出来ます。

特徴として、COCORO AIRは製品にAIが内蔵されているのではなく、クラウド上のAIが学習・制御します。クラウド上のAIが多数のユーザーのデータを取得しそれらを分析します。

同じ室内でも、時間帯によって居る人が異なれば快適な室温は異なります。設定温度の履歴を取得しクラウドにデータを蓄積することにより、クラウド上のAIが曜日や時間帯に応じて最適な温度を自動で調節してくれます。

COCORO AIRは気候・季節のデータを取得し花粉が多い日に花粉運転にするなど、地域の気候・天気に合わせて自動的に快適な空気環境を提供します。ユーザはその日の花粉の状況などを調べて、手動で花粉運転にする必要がありません。

クラウドと家電がネットワーク接続されているので、例えばお子さまが留守番をしている時に外出先から室温を確認したり、スマートフォンで外出先からリモートコントロールしたりと、多くの機能を簡単に使用可能です。

エアコンを切り忘れた時やどちらか覚えていない時に外出先から確認し、オン・オフを操作出来るなど、切り忘れを防ぎ無駄な電力の消費を抑えることも出来ます。

COCORO AIRスマートフォンアプリとAIスピーカー連動

COCORO AIRスマートフォンアプリとAIスピーカー連動

COCORO AIRスマートフォンアプリを使用すると、エアコンの様々な操作等の遠隔操作・電気代の目安などの確認など、より便利に使用する事が出来ます。

COCORO AIR はGoogle アシスタントやAmazon Alexaなどのスマートスピーカーと連携する事が出来ます。ハンズフリーでの音声操作が可能となり、沢山の荷物を持って帰宅した時など、両手が塞がっていても操作ができます。

スマートフォンで鍵を解施錠出来るスマートロックQrio Lock

Qrio Lockは、スマートフォンを携帯していればハンズフリーで鍵を操作できるスマートロックです。

専用アプリがQrio Lockの位置情報を取得しドアに近づくだけで解錠されます。ドアが閉まれば自動で施錠され、勿論在宅時にドアに近づいても誤作動で解錠されることはありません。

Qrio Lockにはセンサーが内蔵されており、ドアが半開きの状態の場合は開扉状態を維持します。ドアが完全に閉じなければ閉扉と認識されることが無いので、安心してオートロック機能を利用することが出来ます。

また、自宅近くへの短時間の外出において、鍵を閉めたくない時にはオートロック一時停止機能があり、機能をオンにするとLEDが緑色に光るので一時停止状態であることがひと目でわかります。単純に施錠・解錠するだけでオートロックとは違った機能です。

Qrio Lockは専用アクセサリも充実しています。スマートフォン持たないお子様や高齢者の方むけのボタン操作で使用出来るQrio KeyやWi-Fiネットワーク経由に接続し、外出先からQrio Lockを操作できるQrio Hubなど、ユーザーを制限せず、また利便性を拡張してくれます。

AmazonのクラウドベースのAI音声サービス「Alexa」

AmazonのクラウドベースのAI音声サービス「Alexa」

多くの方がIoTデバイスと聞いて思い浮かべるスマートスピーカー。代表格であるAmazon Echoシリーズは「アレクサ」と話しかけるだけで、宅内のスマート電球を操作することが出来ます。勿論、好みの音楽の再生や天気のチェックなど出来ることは無数にあります。

「Alexa」はクラウド上のAIが、ユーザーの質問に回答したり、指定の機能をオンにしてくれたりしていますが、ユーザーはまるでスマートスピーカー自体がスタンドアローンで反応してくれているような体験をする事ができます。

これまでは、あるデバイスの機能を使用するには内蔵された機能を手動で操作する事が当たり前でした。「Alexa」は「アレクサ、10分後にタイマーをセットして」など、人が人に話しかける様な自然な口調で利用出来る点が大きな特徴です。

私達はこれまで多くのデジタルデバイスに出会い数え切れないほど操作してきたにも関わらず、声で操作するという体験をしていませんでした。デジタルデバイスを操作する事に慣れた人が「Alexa」を活用出来る事は勿論のこと、不慣れな高齢者の方やお子様も気軽に感覚的に使用することが出来ます。

「Alexa」を使用した操作が簡単で感覚的だというシンプルな事実は、デジタルデバイスを敬遠してきた層にも受け入れられる可能性が高いことを意味します。

今では一般的なスマートフォンも苦手意識から電話とメールの機能しか利用していないというケースは未だ多く、苦手意識を持たず操作出来るという特徴は今後より評価されることが予想されます。