新たにマーケティング担当となりこれからやることを整理したいという方や、事業目標を達成するための戦略を検討している方で、まずマーケティングプランを構築したいと思ってらっしゃる方も多いかと思います。

しかし、何からやればいいのか、どのような要素を入れればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

マーケティングプランとは、ビジネスの目標を達成するために、マーケティング戦略を設定した期間に必要な活動やリソースを検討するためのロードマップのことです。本稿ではマーケティングプラン構築に必要な5つの要素から実際に構築するときの注意点、構築の時に有効なツールをご紹介します。

ぜひ参考にしてください。

マーケティングプランの必要性

マーケティングを行う際はまず戦略立案を行います。しかし、戦略を立案しただけでは何も効果がありません。そのために必要になるのがマーケティングプランです。

マーケティングプランは、ビジネス目標を達成するためのマーケティング活動を説明するものです。戦略の適用や特定のマーケティング戦術などを文書化したものです。

マーケティング戦略は、人によって解釈が異なったり、検討する施策が異なる可能性があります。そのようなことをなくし、すべてのステークホルダーにわかりやすく伝わることで適切な施策を行ったり、投資などのアピールなどに繋がります。

▶︎関連:マーケティングとは?知っておくべき歴史や戦略、AI時代に必要なこと>>

マーケティングプランの構築に必要な5つのもの

それでは、具体的にマーケティングプランを構築するために必要な要素は大きく5つです。基本的には、下記順番での構築がおすすめですが、組織や事業の状態に合わせて柔軟に対応してください。

マーケティングプランの構築に必要な5つのもの

1.目標
2.評価基準(指標)の設定
3.パフォーマンスの測定環境
4.チームビルディング
5.リソース

目標

1点目は、事業を通してどのような成果を達成したいのかを検討します。企業としての成長だけでなく、事業が成長することで市場に与えたい影響まで検討をしましょう。

目標設定を行う手法としては、KGI・KPI、OKRなどがあります。KGI・KPIとは、重要目標達成指標であるKGIを設定したうえで、最終目標となるKGIを分解し中間目標となるKPIを設定して目標達成を目指すものです。

一方、OKRはObjective and Key Resultの略であり、Googleなどで利用されている目標管理制度です。OKRでは、達成できるより少し高い目標を立て、達成度具合で管理します。

KGIが定量的で管理するものと比べ、OKRは定性的な目標を設定する場合が多いです。

評価基準(指標)の設定

目標が設定できたら、プランの評価基準(指標)を設定します。評価基準とは、設定した目標を因数分解して設定した計測可能な値にすることです。上述でご紹介したKGIであればKPI、OKRであればKRのことをさします。

この際のポイントは2点あります。1点は、計測可能な指標にすることです。

計測可能でない場合、マーケティングプランが正解だったのか戦略が間違いだったのかなどの判断が付きません。そのようなことを避けるためにも、定量的に数値化して進捗状況や施策のPDCAなどを行えるようにしましょう。

2点目は、仮説を持った上で構成することです。例えば、新規顧客の訪問のきっかけがリピーターの口コミによるものだとしたら、新規顧客を増やすためには、リピーターを増やす必要があるのかや、プランが複数あった場合の顧客のLTVが高そうなプランを優先するなどがあります。

このように検討するときの仮説を持った上で指標を検討しましょう。

パフォーマンスの測定環境

指標が測定の次のステップは、パフォーマンスを測定できる環境にあるのかどうかを確認しましょう。OKRやKGIを設定しても達成状況を測定できなれければ意味がありません。

測定方法には、政府や自治体統計・業態団体の公表値や調査会社のリリースや販売しているデータを活用したり、マーケティングリサーチの実施、行動データの収集などがあります。

一度情報を把握できたら、その後も定点的にチェックする事やPDCAを行うことができるため、しっかりPDCAを行いましょう。

マーケティング・リサーチについて知りたい方はこちら記事も御覧ください。
マーケティングリサーチとは – その行程や注意点、市場調査との違いを解説>>

チームビルディング

4点目は、チームビルディングです。マーケティングプランを実際に運用するための体制や部署間の連携、技術要件などを整理しましょう。

企業によっては、新たに部署やプロジェクトを立ち上がることも検討しましょう。

リソース

チームビルディングと合わせて必要となるのが、リソースの確保です。リソースとは、モノ・金・人のことです。人とは、具体的にどのようなメンバーが必要なのかを検討します。

例えば、強力な開発チームがいれば、技術的障壁は低くなりパフォーマンスも高くなります。また、モノであればプロジェクトマネジメントやコミュニケーションツールをどのように使えばいいのか含めて、プランを運用していくために必要なものを検討します。

お金に関しては、どの程の費用がかかるのかなど予算の検討などを行いましょう。

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業績を伸ばすマーケティングプラン構築の6ステップ

業績を伸ばすマーケティングプラン構築の6ステップ

業績を伸ばすマーケティングプランの構築のためには、マクロ環境分析(PEST分析)・ミクロ環境分析(3C分析)、SWOT分析、STP分析、マーケティングミックス、戦略の実行評価の6つのステップにわかれます。

それぞれのステップについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
《図解》はじめてのマーケティングプロセス-6つの基本理論と事例を解説>>

各ステップの要素はこちらでも紹介しています
マクロ環境分析(PEST分析)>>
ミクロ環境分析(3C分析)>>
SWOT分析>>
セグメンテーション>>ターゲティング>>ポジショニング>>
マーケティングミックス4P>>4C>>

マーケティングプランの注意点2つ

マーケティングプランを行う時に注意すべきポイントをご紹介します。

他部署との連携が重要である

1点目は、他部署との連携を検討することです。マーケティングプランの戦略を検討している担当者だけで実行してしまおうとする場合があります。

しかし、事業の成功のためにはマーケティング部署だけでなく、営業やIT開発、R&Dなどとの連携が重要になります。自社が実行したマーケティングプランを成功させるためにはどの部署との連携が一番必要なのかなどを検討しましょう。

スタートアップでは重要視しない方がいい?

2点目は、自社がスタートアップの初期段階の場合です。マーケティングは常に重要です。

しかし、マクロ環境分析やSWOT分析分析を行ってしまった結果、中途半端にいろいろなことがが出来てしまい、本当は行うべき顧客へのヒアリングやエンジニアリングによる細かな改善などを行わない可能性があります。

スタートアップの場合は、参入障壁が相当高いということでなければ、これらの分析を行わなくても10-20億程度のイグジットも期待できます。

マーケティングプランの進捗管理に便利なツール

最後にマーケティングプランを運用していくときに便利なツールをご紹介します。

Googleのサービスである程度のことはできる

1つ目は、Googleのサービスです。Googleのサービスの特に、Google CalendarやGoogle Document、Google Spreadsheetを用いることにより、スケジュール管理、コンテンツ管理、Todoの整理など大半のことを行うことが可能です。

また、同僚とのコラボレーションも簡単に可能です。まずは無料ツールを活用し、できることを整理してから試してみるのがおすすめです。

asanaでタスクとスケジュールの管理

2つ目はAsanaです。Asanaとはタスクマネジメントツールです。

マーケティングプランのマイルストーンや、タスクの進捗、成果物の整理などが可能です。タスクやいつまで行わなければいけないのかなどのスケジュールを整理するために活用できます。

asanaはマーケティングプランの管理も簡単にできる

Canvaを使えばプレゼン資料も簡単作成 

Canvaとは画像編集ができるサービスです。しかし、画像編集を行うだけでなく、プレゼン資料のテンプレートなどもあるため、プレゼン資料もかんたんに作成することが出来ます。

マーケティングプランのまとめ

マーケティングプランは、マーケティング戦略を実行する際に、ステークホルダー間で共通認識を持つために効果的です。意思を統一することにより、ビジネスの成功に導くことが近づきます。

しかし、プランを綿密に作りすぎることがビジネスの成長を阻害につながる可能性もあることを注意してください。まずは自社の状況を整理した上でマーケティングプランの作成を検討してみてください。