数ヶ月前、私は6年以上連絡を取っていない旧友に誘われて、より多くの収入を得るためにこのセミナーに参加しました。

しかし、しばらくして、セミナーの中で何か怪しいものを感じました。商品に問題があるわけではないのですが、マーケティングのやり方が間違っているように思えたのです。

私が初めてマルチレベルマーケティング(MLM)の世界を知ったのはここからでした。

この経験から、主に製品に夢中にさせることについて学びました。

このマルチレベルマーケティングがどのように機能するのか、なぜ倫理的ではないのか、私の体験談をご紹介します。

そもそもなぜセミナーに参加したのか

8月頃、突然、私に経済学を教えてくれていた教授が、インスタグラムで連絡をくれました。

彼女は私の現在の職業など、久しぶりに再開した友人のように平凡な質問を尋ねてきました。

それから彼女は、私がどんな種類の病気にも効くこの薬の製品を販売することで、収入源を増やすビジネスに興味があるかどうかを尋ねてきました。

私はこの商品を購入したことがあったので、実はこの商品のことは知っていました。同時に、それを販売するとなると、自然と興味も湧いてきました。

「いいんじゃない?」と思ったので、この商品の詳細を聞いてみました。

すると、彼女は薬の概要を説明し、私にその販売方法についてのセミナーが開催されるZOOMに招待してくれました。


疑惑の高まり

セミナー中、最初は何もおかしな部分はありませんでした。

製品について解説してくれるセミナーだっただけで、多くの人々が参加していました。

主催者は、この薬は海外で開発され、すでにテストされており、効果的で健康に役立つと説明しました。

しかし、突然、金銭的な自由と、お金のために夢を追い求めることをあきらめない成功者たちの話になり、少し異様なものを感じました。

ビジネスモデルのない成功したビジネスは、私には非常に奇妙に聞こえます。

そして彼らは、より多くのお金を得て、金銭的な自由を獲得するためには、より多くの人々を集めなければならないと皆に言った瞬間から、異様な雰囲気を感じ取りました。

主催者は、売り方やビジネスモデルの説明をすることなく、各製品の価格表を配布し、私たちにこれらの商品を購入して開始するようにいいました。

価格の上昇トレンド

数日後、その製品はどこにでもありました。

突然、私のInstagramのストーリーとフィードは、私が紹介されたものと同じ製品を販売している私の知り合いたちの投稿で溢れ返りました。

彼らのストーリーは、製品を使うことのメリット、価格、レビュー、そして顧客がどれだけその製品を愛しているかについて述べていました。

友人や家族の家に行くと、彼らの台所に同じ製品があることに気が付きました。

叔父の家には、2個程度あったのを覚えています。なぜそれを買ったのかと聞くと、「消費するんじゃなくて売っているんだ」と言われました。

それからしばらくして、値段が急騰したのです。

ある人が80ドルだと言った後、別の人が100ドルだと言ったのを覚えており、非常に混乱していました。

結局、この商品を知っている人に聞いてみると、9割の人が「食べるつもりはないけど、売るつもりはない」と言っていました。

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ビジネスとしての終焉

11月の終わり頃には、その商品はなくなってしまったようです。もう誰もそれらについての投稿がなく、私自身もそれを忘れていました。

11月にまた叔父の家に行ってみたら商品が残っていたのを覚えています。

あえて聞くことはしなかったが、いくら買ったのかは知らないし、今その商品を消費しているのは叔父の方です。

彼も、もう自分のSNSアカウントでそれを宣伝することさえしていませんでした。

私の友人でさえもう宣伝もしていないし、私に製品を買うように声をかけてこない。

人々が盲信した製品に何が起こったのでしょうか?細かなビジネスモデルなしでもお金を稼ぐことが簡単であると宣伝していた会社に何が起こったのでしょうか?

彼らは、約束された金銭的な自由を手に入れたのでしょうか?

MLMは有毒なマーケティングです

このような闇のマーケティングは初めて聞きましたが、企業が利益を上げるためにこの手法を使っているとは信じられません。

要するに、MLMは、ほとんどが非倫理的なのです。(多分そこに倫理的なものがあるはずでしょうが、私はまだ1つも見つけていない)

確かに、少しはお金を獲得できるかもしれません。長期的にはどうでしょうか?私はそれを疑っています。

商品には何の問題もありません。私は一度試し、効果を実感しましたが、あまりにも高価なのでもう二度と買わないでしょう。

しかし、彼らの製品を購入するように人々を説得しようとするというのは、理解できません。

結局のところ、転売屋は会社から買うのであって、それを本当に必要としているターゲットではないようです。

違法であるべきなのですが、残念なことに、他の会社と同じように営業の仕事をしているので、グレーゾーンとされるそうです。

もし、「金銭的な自由を手にれようトーク」にハマってしまった場合、このようなマルチ商法は手に負えないと思われます。

今のところは、それを避ける方法を知ることしかできません。

私の経験や調べたことから、MLMセミナーや戦略のマルチ商法に共通する特徴を下記に記載します。

彼らにとってのターゲット市場は、あなただった

これは最も明らかでした。

他人の生活に役立つ商品を提供することが目的だったはずなのに、なぜあなたがお金持ちになる方法を力説しているのか疑問に思ったのです。

私が参加したセミナーでは、このような言葉が常に聞こえてきました。

  • あなたは人よりも早く第二の人生を楽しめる
  • ビジネスモデルがなくても、簡単に起業家になれる
  • 夢を実現できる

ある意味、純粋なモチベーションを保てますが、すぐに有害なポジティブさに変貌してしまいます。

それは、あまりにも自分たちのミッションの話題から外れていたからです。

現在私は営業部で仕事をしていますが、今までこのようなフィードバックを聞いたことがありません。

もしかしたら、これらは、営業部のモチベーションを上げるための画期的な方法なのかもしれないとも思いました。

しかし、どうやらこれは良い方法とは思えませんでした。

これは、あなたではなく、会社の利益を作り出すための原動力です。なぜなら、利益を得ているのは会社だからです。

会社の経営層が夢を実現するために、人々が商品を買って、売るために尽力すると、彼らはもっと稼ぐことができるのです。

売り方を教えない

私がLouis Vuittonで働いていた時、会社は私に人前で話す訓練の機会を豊富に用意してくれました。

「タイム・カプセル展」の訪問者にルイ・ヴィトンの歴史について語る際に必要だったからです。

このように、訓練の過程があるのです。

Louis Vuittonのイメージ

私の母は保険の代理店をしていて、立派な営業ができるように、会社がさまざまなことを教えてくれました。

だからこそ、MLMという似たような概念を持っていても、私は保険の代理店というビジネスを信じています。

私がいたMLMでは、販売方法や接客方法などについて教えてくれませんでした。

彼らが教えてくれたことは、ソーシャルメディア上で商品に関する投稿をすること。それだけです。

最悪なのは、この商品が偶然気になってるランダムな人を募集して、準備もせずにただ会って、一方的に売るように力説してくることです。

要するに、MLMというのは、自社の「営業マン」のことを一切気にしていないのです。

彼らは、自分たちの商品を誰に売ろうと関係ないのです。

結論

Nothing good is born from lies. (嘘からは何も良いことは生まれない。)—Wonder Woman 1984

残念なことに、「金銭的な自由の獲得」「通勤をしなくても良くなる」「夢を実現できる」などのフレーズは、ビジネスにおける不朽の名作です。

MLMはこれを知っており、これこそが彼らが非常に多くの人々を集客できた方法です。

誰かが彼らの違法性について再定義することが望ましいのですが、難しそうです。

だから、もし誰かが自分の商品を買い、転売することで、経済的な自由を手に入れようと言ってきたら、一歩引いて、もう一度考えてみることをお勧めします。


コンテンツ提供:Nicole Sudjono
原文:I Joined an MLM Seminar for a Day and Learned Their Dark Strategy