西野亮廣『「ハイスペック」と「オーバースペック」の違いを理解しろ』
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>(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)https://voicy.jp/channel/941/515804 僕らは「ハイスペック」を求め、「オーバースペック」に陥る | 西野亮廣(キングコング)「#キンコン西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム音声放送チャンネル「西野亮廣(キングコング)」の「僕らは「ハイスペック」を求め、「オーバースペック」に陥る(2023年4月25日放送)」。Voicy - 音声プラットフォームvoicy.jp 日本では多くのサービス提供者が「オーバースペック」の追求に陥っている おかげさまで、昨日、最新刊『夢と金』の重版(3刷目)が決定しまして、『夢と金』は発売から1週間で11万部を突破しました。 本当にありがとうございます。 そんなこんなで今日も最新刊『夢と金』の深掘りをしていこうと思うのですが、今日は、102ページの「歴史的大敗から学ぶ『ハイスペック』と『オーバースペック』」を取り上げたいと思います。 ここで語っていることは至極シンプルで、「サービス提供者としてクオリティーを求めることは素晴らしいことだけれど、『95点の味で十分満足してしまうお客さん』を前にして、40点の味を95点に引き上げる努力には意味があるけれど、一方で、そのお客さんは96点と97点の違いを判断できる舌を持っていないので、96点の味を97点に引き上げることにチームのリソースを引き続き割いてしまうのは得策じゃないよ」ということです。 『夢と金』という本では、さっきの条件だと、90点〜95点の技術を「ハイスペック」と呼び、96点以上の機能…つまり、“お客さんの満足ラインを越えた技術(お客さんが判断できない領域の技術)”を「オーバースペック」と呼んでいます。 そして日本では多くのサービス提供者が「オーバースペック」の追求に陥っている。 問いたいのは、「あなたが今、追い求めているのは、ハイスペックか? それともオーバースペックか?」というところですね。 『夢と金』では、「サービス提供者がオーバースペックに陥ってしまうメカニズム」についても詳しく書いているので、まだ読んでない方はソッコーで読んでください。 『夢と金』https://www.amazon.co.jp/dp/4344040503 「技術」「クオリティー」が“お客さんに選ばれる理由の全て”ではない さて、ここからが「今日の深掘り」です。 自戒を込めてお話しすると、サービス提供者はついつい「クオリティー至上主義」になっちゃいますが、「一番高い技術が一番売れるわけではない」ということは、たとえば、あなたが好きなアーティストで考えた時に説明がついていると思います。 おそらく、あなたが好きなアーティストは、プロのアーティストであるから、ある一定のレベルはクリアしているけれど、世界で一番歌が上手いわけでも、世界で一番ダンスが上手いわけでも、世界で一番楽器が上手いわけでもないハズです。 技術以外のいろんな魅力が相まって、あなたはそのアーティストのことを好きになっている。 サッカーチームを応援している人にしたってそう。 当然、プロだから、ある一定のレベルはクリアしているんだけれど、「あなたが応援しているチームは、世界で一番強いチームか?」と聞かれたら、きっと言葉につまるでしょう。 去年も、一昨年も、そういえば、ここ5年は優勝していなかったりする。 つまり、強さは勿論のこと、「強さ以外の魅力」との合わせ技一本で、あなたはそのチームを選んでいる。 勘違いされると嫌なので、再度、念を押しておきますが、くれぐれも「技術」「クオリティー」を否定しているわけじゃありません。 むし続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』